2024.01.26
ベランダやバルコニーの防水もお任せください!防水に関しての基礎知識を徹底説明!
ベランダやバルコニーの床は、日々の紫外線や雨水の影響を直接受けるため、適時に補修や防水処理を施すことが重要です。防水方法には、FRP防水、ウレタン防水、及びシート防水(塩化ビニールやゴム製)などの種類があり、それぞれに利点と欠点が存在します。
ベランダやバルコニーの床防水は、下地の上に「防水層」を設け、さらにその上に「トップコート」と称される保護塗装を施すことで成り立っています。また、合成ゴムや塩化ビニール樹脂を用いた「防水シート」の貼付けや、アスファルトと合成繊維不織布の組み合わせによる「アスファルト防水」など、他の工法も存在しますが、これらは主に屋上の防水に適しており、ベランダやバルコニーでの使用は一般的ではありません。
ベランダの防水層は主に、塗装による防水とシートによる防水の2種類に分けられます。
・塗装による防水では、FRP防水とウレタン防水が一般的です。これらは防水性能を持つ塗料を層にして塗り重ねることにより完成します。
・シート防水では、合成ゴムや塩化ビニールシートが用いられ、これらの防水層は一般的に10~15年の耐用年数を有します。しかし、太陽光や風雨による影響で日々劣化し、約10年ごとのリフォームが推奨されます。
トップコートは、ベランダやバルコニーの床の最上層に施される保護塗装で、紫外線や外部からのダメージから防水層を守ります。グレーを基本としつつ、ベージュや白、グリーンなど多彩な色が選べます。トップコートには、ポリエステル系とウレタン系の2種類があり、ポリエステル系は耐摩耗性が高い一方で伸縮性に劣り、ウレタン系は伸縮性が高く重ね塗りに適しています。トップコートの損傷や劣化が初期段階であれば、補修は容易ですが、防水層自体が劣化している場合は、より大規模な修繕が必要となります。
トップコートは、約5年ごとの塗り替えが推奨されます。この保護層が劣化すると、防水層が直接紫外線や熱にさらされ、加速度的に退化するリスクがあります。定期的な塗り替えは、外観の美しさを保ち、遮熱効果を高める上で重要です。