2024.01.19

外壁塗装の前にさぐる外壁の錆びの原因!

外壁のサビ発生の根本原因と対策

外壁のサビは、多様な原因により発生します。特に、外壁に新たに塗装を施した場合、塗膜が防水機能を果たし、初期にはサビの発生を抑制します。しかし、時間が経過すると、その防水性能が低下し、クラックなどの損傷が生じやすくなり、結果として雨水が壁内に侵入し、モルタル壁の補強用ラス網に水分が付着し、サビを生じさせることがあります。サビはラス網から表面に浮き出てきて、見た目にも悪影響を及ぼします。

また、金属製の外壁材料、例えば金属サイディングやカラー鋼板などは、時間が経つにつれてサビが発生しやすくなります。これは、物理的な損傷(擦り傷やひっかき傷など)が原因で加速されることもあり、早期の補修が推奨されます。

さらに、金属製外壁材への塗装工事が不適切に行われた場合(下地処理の不備や防錆剤の不適切な塗布など)にも、サビは早期に発生します。塗装工事においては、適切な下地処理と防錆剤の使用がサビ防止には不可欠です。

周辺の金属製品からのサビが外壁に転移することもあります。この「もらいサビ」は、非金属製の外壁でも発生するため、錆びやすい物品を外壁から離して置くことで予防が可能です。

防錆策として、最も有効な方法は原因を特定し、適切な対応を行うことです。例えば、耐久性と防錆性に優れたエポキシ樹脂系の塗料を使用することが、サビ防止に効果的です。重要なのは、外壁や建物の状態を専門業者によって詳しく調べてもらい、適切な塗料を適正な価格で選択することです。

もらいサビを避けるためには、外壁の近くにサビやすい物品を置かないようにし、雨樋の受け金具やバルコニーの手すりなどに密接する形でサビが発生しないよう、適切な防錆措置を講じることが重要です。

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